サポート紹介&利用者の声

SUPPORT 2026.02.27

~ふらっと寄り道 ゆったりひと息~
大田区若者サポートセンター フラットおおた

学校でも家でもない、若者のための第三の居場所です。ふらっと立ち寄って、好きなことをして過ごしたり、講座に参加したり、悩みごとを相談したりできます。

ご本人の中から「~したい」という言葉になったら、それを実現するためにはどうしたら良いのかを一緒に考え、応援していきます。

「誰かと話したい」、「誰かと会いたい」、「ちょっと寂しい」、そんな時にふらっと来て欲しいと思っています。

大田区若者サポートセンター「フラットおおた」センター長 桜庭 千明さん

若者のための第三の居場所

学校でも家でもない、若者のための第三の居場所です。ふらっと立ち寄って、好きなことをして過ごしたり、講座に参加したり、悩みごとを相談したりできます。対象は、大田区在住・在勤・在学のおおむね15~39歳の方です。

「相談」と「居場所」の二つを大切にしています。悩みや不安をひとりで抱え込まず、一緒に考えながら、少しずつ社会とのつながりを見つけていけるよう支援しています。

利用料金は一切かかりません。興味のある方は、ぜひ一度お越しください。施設の案内と説明を行い、利用を希望される場合は、利用登録をしていただければその日から利用できます。もちろん、その場で決めなくても大丈夫です。

開所時間は月曜日から土曜日の9時から20時まで(第3土曜日は休館)、居場所の利用時間は9時30分から19時までです。

(写真はフラットおおた提供)

自由な過ごし方ができる居場所(コネクトポート「ぱる」)

私たちは居場所のことをコネクトポート「ぱる」と呼んでいます。
9時30分から19時までの好きな時に来て、好きな時間に帰ることができます。ここで会った人と雑談をしたり、一緒にゲームをしたり、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
畳の部屋もありますので、そこでゴロッと横になって寝ている人もいますし、漫画本もそろえているので、寝転びながら読むなど、自由に過ごせる場所です。

また、主に午後の時間帯を中心に1時間30分から2時間程度のプログラム(講座)もほぼ毎日、実施しています。フラットおおたの登録者であれば、いつでも利用できます。定員はありません。仕事をしている方の利用もあり、特に土曜日は利用者が多い傾向にあります。

居場所にはフリーWi-Fiを用意しています。電源は数に限りがありますが、空いていれば利用でき、スマートフォンの充電なども可能です。

現在の利用者は男女ほぼ半々で、20代を中心に幅広い年代の方が利用しています。特に居場所は10代後半から20代の方の利用が多い状況です。

プログラムは興味があれば直接参加OK

プログラムは、「知ってみる」「やってみる」「会ってみる」などのカテゴリーに分かれています。ひとりで何かをするというよりはみんなで楽しめる内容が中心です。ハンドメイドや、ギターなどの楽器を弾いてみる、などの体験型のほか、いろいろな動物を取り上げて話をしたり、地元企業の社長さんに来ていただいて話をしてもらったりする内容もあります。学ぶというより楽しんでもらうことを大切にしています。

人気のハンドメイドは、だいたい週1回実施しています。粘土、ビーズ、フェルトなどを使って、好きなものを自由に作ってみる、ということをやっています。自分のプラモデルを持ち込んで他の人と話しながらつくることが楽しい、という方もいます。

また、詩の講座も人気です。詩人の向坂(さきさか)くじらさんが講師に来ていただいています。向坂さんが決めたテーマに沿って、有名な詩を参考にしながらみんなで作品をつくります。プロの方から直接学べるということで毎回8~10人ほどが参加しています。中には有給休暇を取って参加される会社員の方もいます。

さまざまなプログラムを実施しているので、一か月の中で、なにか一つは興味を持ってもらえると思います。どのプログラムも初心者でも楽しめる内容で、得意な参加者が他の参加者に教えてくれます。プログラムをきっかけに利用を始める方も歓迎していますので、ぜひ興味があればお問い合わせ下さい。

(写真はフラットおおた提供)

社会人の話を聞いて選択肢を広げるきっかけに

社会人の話を聞いてもらうプログラムも特徴の一つです。モノづくりのまち大田区には、多くの魅力的な中小企業があります。社長という立場の方でも、「目指してなった」というより「気が付いたらなっていた」という方も少なくありません。そうした方にお話いただけると、若者がこれからの将来を考える際の参考になると思います。

また、複数の仕事を掛け持ちしている方に来ていただき、どのようなきっかけで二つ目(複数)の仕事を始めたのかを話していただくこともあります。

仕事の種類や生き方、価値観などさまざまなことを知ってもらいたいと思っています。思うようにいかず行き詰まっている若者にとって、いろいろな方と話す機会や実際にその仕事をしている人の話を聞いてみることで、自分の選択肢や可能性を広げてもらいたいと考えています。

直接でもオンラインでも、選べる相談方法

フラットおおたでは、自分に合った方法で相談できます。
直接会って話したい方は、スタッフと話が出来る個別相談(来所相談)があります。相談室は「クジラの部屋」と「カメの部屋」の二部屋あります。壁に絵が描いてあり、それにちなんでいます。対面相談は1回50分で、予約をお願いしています。予約は電話や窓口のほか、メールやチャットでもできます。

来所相談の次に利用が多いのは、チャット相談です。匿名で相談することができます。ホームページ(https://www.flatota.space/chat/)からアクセスしていただければ、開所時間内はすぐにスタッフがお返事します。夜間(20時から翌9時まで)や休館日はチャットボット(自動応答)でお答えしています。

そのほか電話やメールでの相談もできますし、希望があればオンライン相談(ビデオ通話)もできます。ビデオ通話は、申し込み後に日時をお知らせし、その時間にアクセスしてもらう形です。顔を出したくない方は、顔出しなしでも大丈夫です。

開所時間内は必ずスタッフが待機しています。「相談」という重い内容でなくても、「誰かと話したい」と思ったら気軽に連絡してください。

有資格のスタッフが多様な視点でサポート

フラットおおたには約15人のスタッフが在籍し、毎日7~8人が皆さんをサポートしています。臨床心理士や社会福祉士、キャリアコンサルタントなどの資格を持つスタッフが専門性を活かしながら支援を行っています。

とはいえ、相談内容で担当を分けるということはしていません。ご本人の状況や年代など、相性を大切にしながらスタッフが対応しています。ご本人の希望や、スタッフの専門性などを考慮して、担当スタッフを変更することもあります。

私たちは、「まず話を聞くこと」を大切にしているので、相談者が無理に答えを出すのではなく、安心して話せる時間の中で、自分の気持ちや課題に少しずつ気付いていけるようサポートしています。

そのため、「働きなさい」、「勉強しなさい」、「学校に行きなさい」ということは言いません。「~した方が良い」と押し付けることもしません。ご本人の中から「~したい」という言葉になったら、それを実現するためにはどうしたら良いのかを一緒に考え、応援していきます。

また、必要に応じて専門機関とも連携しています。
例えば、ひきこもり支援については、大田区ひきこもり支援室「SAPOTA(サポタ)」と連携し、フラットおおたが居場所の提供をしています。就労を希望する方には、大田区生活再建・就労サポートセンター「JOBOTA(ジョボタ)」やハローワークと連携して支援しています。
すべてをフラットおおただけで解決しようとするのではなく、それぞれの機関とつながりながら支援しています。

「適度に放っておいてくれる」絶妙な距離感

利用者の方からは、「適度に放っておいてくれるので利用しやすい」という声が複数寄せられています。「何をしなさいと言われない。それでいて、さりげなく声をかけてくれるので、相談がしやすい」という声は、スタッフにとっても励みになっています。

また、つらい時期にフラットおおたを利用していたという30代の女性からは「ここでは責められることはありません。過剰に慣れ親しみ、境界を侵されることもありません。スタッフの方も利用者の方も、ただ私が”そこにいること”を尊重してくださいます。再起を図るのに遅すぎるということはないように思います。生活に奮闘する私のそばに、”ふらっと”立ち寄れる場所としてそこはあります」というメッセージも届いています。

堅苦しいことは考えず、まずは気軽に来てみて

支援機関を利用することは、ハードルが高いと感じると思います。「相談」、「支援」と聞くと、身構えてしまうかもしれませんが、堅苦しいことは考えずに、「誰かと話したい」、「誰かと会いたい」、「ちょっと寂しい」、そんな時にふらっと来て欲しいと思っています。
予約なしでも構いません。スタッフ一同、お待ちしています。

(写真は大田区若者サポートセンター「フラットおおた」 センター長 桜庭 千明さん)

大田区若者サポートセンター フラットおおた

https://www.flatota.space/