サポート紹介&利用者の声
SUPPORT 2026.03.27
~つながろう、悲しみや痛みを乗り越えて ~
NPO法人Roots
楽しみながら日常を送れるよう、スポーツなど生活に身近な内容をとり入れています。これまで様々な方を支援する中で、時代にあったプログラムを模索し、現在のプログラム内容になっています。
私たちの関わりで依存症の症状が引き出されることがないように、また必要なときに相談してもらえるような接し方を心がけています。
私たちには専門の知識や長年培った経験、医療機関等につなぐネットワークもあるので、様々なアドバイスが可能です。どうしたら良いのかわからない、という状態でも構わないので、ぜひ一度ご相談ください。
NPO法人Roots
Rootsはどんな団体ですか?
アルコール・薬物・買い物・ギャンブルなどの依存症や精神疾患、発達障害、PTSDなど、さまざまな困難を抱える方々からの相談や、社会復帰のお手伝いをしています。
自らも依存症の経験を経てカウンセラーになった代表が、依存症などに悩む方のご家族からの相談を受けたことがRootsの始まりです。20年前は依存症などで悩む方が入所できる施設が非常に限られていたため、保護者の方々から「安心して過ごせる施設を開設して欲しい」という声をいただき、この府中エリア に施設を構えて約20年になります。
2015年3月に法人化 して現在のNPO法人Rootsが誕生しました。現在、生活訓練施設Tomorrowのほか、女性寮の「Happiness」(集団・単身)と、男性寮「Trust」(単身)を運営しています。寮で生活しながら日中のプログラムを受ける方もいれば、ご自宅から通所(日帰り)で生活訓練施設を利用される方もいます。また、寮を出た後も継続して通い、つながりを持ち続けている方もいますね。
スタッフは常勤が2名で、カウンセラーと非常勤、さらにサポートしてくれている方もいます。スタッフには、臨床心理士・公認心理師・保育士など有資格者のほか、依存症から立ち直った経験があるメンバーが多いことも特徴です。
心の病や障害で苦しむ方の「居場所」
生活訓練施設Tomorrowは、平日奇数日の午前中(11~13時)が女性、午後(14~17時)は男性、と時間を分けてご利用いただいています。偶数日は男女が入れ替わります。
日中のプログラムは、依存症からの回復や、精神疾患などの症状に上手く対処できるようになることを目指す内容が中心です。依存症の方は生活面で困難を抱えていることも多いので、食事・掃除・洗濯など生活のサポート、通院や行政手続きの付き添いも行っています。
利用者は20~30代の若い方が中心で、上は50代や60代の方もいます。特に女性は20~30代の若い方の利用も多いですね。ご家族を通して来られる方、病院からの紹介で繋がる方の相談が多いですが、弁護士さんを通じて裁判支援や依存症が背景にある刑事事件を起こしてしまった方が治療目的でつながってくるケースもあります。
ボクシングやヨガ、SUPやスノボのプログラムも
スポーツのプログラムが充実していることは特徴の一つです。ボクシングのプログラムは、競技経験者でもある代表がトレーナーとして指導するので、男女問わず熱中して参加する利用者さんが多いです。月2回実施しているヨガもとても人気があります。このほか、夏はキャンプやバーベキュー、SUP(スタンドアップパドルボード)など、冬はスノーボードのプログラムもあります。いずれもスタッフが丁寧に教えるので、初心者でも心配はいりませんよ。
適度な運動によってストレスを発散することで、依存症からの立ち直りにつなげられる場合もあります。いわゆる普通の生活を送れるようになることが一番ですが、依存対象(薬物やアルコールなど)を手放して生活を送ることが、本人にとってはとても苦しい場合がほとんどです。
どうしても依存症は再発しやすい面があるので、楽しみながら日常を送れるよう、スポーツなど生活に身近な内容をとり入れています。これまで様々な方を支援する中で、時代にあったプログラムを模索し、現在のプログラム内容になっています。
プログラムを通して本人の生活を立て直し、ここを離れてからもRootsとのつながりを保ちながら徐々に支援から離れていくような、そんな形が良いのかな、と思います。
共感を大切にするミーティング
最近の若い方はミーティングが苦手な方が多いですね。Rootsでは12ステップ・プログラムを取り入れていて、ミーティングはテーマに沿って話し、参加者が話す事にはアドバイスや否定をしない「言いっ放し・聞きっぱなし」のスタイルが基本です。
「自分の過去について話してください」「怒りについて話してください」「感謝について話してください」といわれても、慣れていない方はなかなかうまく話せないことが多いんですよね。
Rootsでは文献を使ったミーティングを取り入れています。みんなで文献に書かれている誰かの経験や依存症に関する正しい知識を学ぶことで、「私もこういう経験ある」とか「私が抱えているモヤモヤはこういうことだったのか」ということが出てきて、その後の分かち合いでは発言がしやすくなり、話が進みます。
また、どうしても集団の中になじめないという方には、オンライン(Zoom)でつないでミーティングにご案内することもできます。
本人の希望を尊重して適度な距離感で見守る
依存症の回復に取り組みながら何を優先するのか、については本人の希望を大切にしています。まずは依存症からの治療が優先という学生さんに休学をおすすめする場合もありますし、学校や仕事をしながら治療に取り組んでいくというアプローチをとることもあります。
私自身が利用者の方と接するときには、相手のペースに巻き込まれすぎないように、適度な距離を保つように気をつけています。依存症の場合、声かけをして話を聞くことで良くなることもある一方、私たちが声をかけることで本人の努力する力を奪ってしまうこともあるんですよね。スタッフの私達も共依存的な関りにならないように注意しています。
日常で落ち込むことはきっと誰にでもあって、人と話をしたり、おいしいものを食べたりすることで、自分で何とか切り替えてやっていくということが一般的だと思いますが、気分を切り替えるきっかけがアルコールやお薬などの依存物質になってしまうことで依存傾向が深まってしまうので、私たちの関わりで依存症の症状が引き出されることがないように、また必要なときに相談してもらえるような接し方を心がけています。
スタッフ同士のコミュニケーションも大事にしています。現場では常に様子を観察して、寄り添うようにしていますが、スタッフ同士で情報を共有すると違う見え方や気づくことがある場合もあって、その中で代表や他のスタッフが本人と話をしてみる、といった対応につながることもありますね。
仲間ができて依存への欲求が自然となくなった
インターネットを通じて処方薬や市販薬を大量に購入して服用する、いわゆるオーバードーズで施設につながった若者からは、「Rootsに来て初めて自分の心の内を話すことができるようになって、自分の心身を大事にしなくてはいけないことがわかった。自分の気持ちをわかってくれる仲間ができて、自然と薬がいらなくなったし、自傷行為に対する欲求が自然とわかなくなっていった」という声が寄せられました。
コロナ禍以降、インターネット依存をきっかけに依存症が深刻化してトラブルにつながったという男性は「これまで自分ひとりではインターネット依存を断ち切ることが出来なかった。ここ(Roots)で支援を受けてプログラムに参加することで、初めて自分の行動を振り返ることが出来ました」と話しています。
相談は事前予約制、初回面接は無料
ご相談については、事前予約をお願いしています。日中にお越しいただいて対面でご相談いただくほか、オンラインでも相談可能です。予約の電話は日中はなるべくすぐに対応するようにしていますが、それ以外の時間帯もメッセージを残して頂ければ折り返しお電話いたします。
初回インテーク面接は無料で、2回目以降は8,800円(50分)です。生活保護を受けている方や学生さん向けの料金設定もあります。
まずは気軽に電話(042-363-4557)かメール(roots.12steps@gmail.com)でお問い合わせください。
一人で抱え込まず、まずは話すことから
最初は緊張すると思いますが、自分の悩みを話すことで、心が軽くなりますし、(スタッフを含めて)話を聞いている側にも似たような経験がある人がいるので、ちょっとしたひとことで気持ちをわかってもらえるということがあるのではないかと思います。
また、ミーティングで仲間たちの話を聞いているだけでも、「こういう気持ちになったことは私にもある」とか、「こういうことで悩んでいるのは私だけじゃないんだ」という共感が生まれることもあります。繰り返し参加するうちに安心感や、ここが自分にとっての居場所なんだという気持ちも芽生えるので、参加することできっと得られるものがありますよ。
また、依存症や精神疾患は周囲に相談しにくいため、次に何をして良いのかわからないと悩んでいるご家族も多いと思います。良かれと思って逆のことをしてしまっていることもありますし、ちょっと関わり方を変えるだけで自然に良くなっていった、ということもあります。
私たちには専門の知識や長年培った経験、医療機関等につなぐネットワークもあるので、様々なアドバイスが可能です。どうしたら良いのかわからない、という状態でも構わないので、ぜひ一度ご相談ください。
