サポート紹介&利用者の声
SUPPORT 2024.11.21
~Wishing carers happiness~
一般社団法人ケアラーワークス
一人でケアを頑張っている人が多い
まず自分がしていることをありのまま認めてあげることが大事
家族も大切に、自分も大切にできるように一緒に考えていきたい
逃げたいと思ったら逃げてもいいと思うし、自分のしたいと思う気持ち、 大切にしたいことを守ってほしい
一般社団法人ケアラーワークス代表理事 田中 悠美子さん
ケアラーワークスって?
ケアラーワークスは、若い世代のケアラーさんと一緒に、悩んだり話し合ったりして、その人らしく過ごせるように応援する団体です。
私は、介護の仕事もしていたのですが、その時に、若くして認知症になる若年性認知症の方と出会って、その若年認知症の本人・家族を支える活動をずっとしてきました。
その中で、子ども世代の息子さん・娘さんが色々な悩みを持っているということを知って、そういった息子さん・娘さんが集まれる場づくりをしていったのが、最初のスタートでした。
どんなことをしているの?

「トークメンバーの紹介」「みんなの体験談を読む」などコンテンツも充実しています!
今は、直接お電話・メールの相談も受けていますし、SNS公式LINEアカウントを使った相談活動というのを積極的に行っています。
時間帯も、お仕事をしていたり、学業があったりするので、夕方5時から10時という時間を設定して、ケアの話ができる場づくりで「けあバナ」というような場所づくりをしています。
やっぱり、ケアの話を人にするのは、すごくハードルが高いと思ったり、自分自身がケアラーなのかどうかというのも、自覚が持ちにくかったりという特徴があります。
なので、オンライン相談だと匿名でお話できるので、すごく気軽に、話ができるというのはとてもいい効果だなという風に思います。
特に性別・年齢は、こちらからは聞かないので、その人が話したいことを話してもらって、辛いこととかを分かち合うみたいなことをしています。
(参考)→★公式LINEアカウント「けあバナ」
もう一つあるのは、都内でケアをしている、若い世代が集まれるサークルをということで、「Young Carer’sサークル」という場を今年、始めました。 気軽に、直接会って話せたり、美味しいものを食べながら交流したり、あるいはオンラインで話せたりというようなことを、毎月しています。
グループで集まるサークルだと、直にその反応も見えたりするし、その反応で、自分の気持ちをさらけ出して、更に深掘りしたり、かなり深い話を、初対面なのにお話ができるというのも、すごい力だなと思います。
最初は、とても緊張しているのですが、徐々にこう時間が経つにつれて、打ち解けていくのは、やっぱりグループならではの良さだなというのも感じますね。
私たちは、やっぱりケアをする人に、色々な情報を届けていくということも大事だなと思っていて、ホームページなどを通じて、色々な情報発信をしております。 まず知るということから、色々なチャンスが生まれたり、選択肢が大きくなったりしていくかなと思うので、そういった発信の活動も大事だと思っています。
先程の「Young Carer’sサークル」や、「けあバナ」で人と出会う、繋がる、あと自分の話をしてみるというのも、すごく大事だなという風に思って、活動をしています。
最終的には、やっぱりその気持ちを分かち合うという中で、ほっとしたり、自分らしくいられるなって感じられたりというのが、生まれるといいなと思って活動しています。
お話していると、やっぱりほっとされる、安心されるというのを感じますね。
時には、本当に涙を流しながら喜んでおられる姿や、それこそティッシュ箱をリレーするような感じで、 次の人に泣いていいよ、みたいな形で、泣ける場があるというのも結構大事じゃないかな。
なかなか泣けずに、食いしばって頑張っている人もいたりするので。
そういう感情を表に出せるというのも、すごく大切なことだなという風に思います。
何歳ぐらいの若者が多いの?
特にチャットの方は、高校生や大学生が多いですね。
また元ヤングケアラーで、ケアの役割が一段落したけれども、色々な悩みを持っている方もやっぱりいて、 そういう方は20代・30代の方でも入ってご相談・繋がりはありますね。
若者ケアラ―って?

若者ケアラーさんは、20代・30代の若い世代の時に、家族のお世話、障害や病気のある家族のお世話や見守りや感情面のサポート、 あるいは介護というような、そういった関わりをケアといって、それをしている人達を指します。
お悩みや葛藤というところでは、やっぱり自分の時間がケアによって取れないというところは大きくあるかなと思います。
病気や障害があって、色々なこう、身体的なケアをするとか、心のサポートをするとか、病院に一緒に行くとか、色々な関わりが求められるというところがあって、悩んでしまう場合があります。
大学生ですと、色々なお世話がある故に、大学の単位が十分に取れなくて学業に影響が出てしまったり、就職活動に十分に時間が取れないということの悩みもあると思います。
20代・30代までは、やっぱり仕事とケアのバランスで、仕事を休んだり、辞めて介護に専念しようかなということで葛藤する悩みもあると思います。
相談に対しての向き合い方
結構一人でケアを頑張っている人が多いなという風に思います。
なので、自分だけやっている、ケアしている気持ち、しんどさというのを、分かってほしい、認めてほしいという思いもあると思うので、まずはそういった気持ちを受け止めて、支えていくのが大事だなと思いますね。
いきなりアドバイスというよりも、まず、自分がしていることをありのまま認めていくという、関わりがすごく大事じゃないかなと思って、私も心がけています。
バランスかなと思っていて、自分のことも向き合ってほしいなと思うし、でも大切な家族のことも向き合いたい思いがあるので、そのバランスを大事にしてほしいなというのが今とても思うことです。
自分の人生を生きなさいとか、自分のことを大切にしていいよ、というのはよくある話だと思うのですが、やっぱり、それが難しいから、家族のケアをしているって背景があるので、家族も大切に、自分も大切にという風に、 できるように一緒に考えていきたいという風に思っていますね。
色々な家族があり、本当に多様なので、逃げたいと思ったら逃げてもいいと思うし、自分のしたいと思う気持ち、大切にしたいことを守ってほしいなという願いはあります。
ケアすること自体は、全く悪いことでもない。
何か悪いことと感じている人もたまにいるのですが、良い悪いでなくて、特別なことでもないと思っていて、自然なこととして、 家族のお世話をしているという状況があるだけなので、あまり過度に意識しすぎずに、気軽にこうなんだよね、という風に話してもらえるといいなと思います。
動画をご覧のあなたへ
今、大切な人をケアしている若い世代の皆さん、なかなか家族のことを人に打ち明けるというのは難しいことだと思います。
でも、少しの勇気を振り絞って、チャットでもいいですし、電話でも、あなたの連絡しやすいやり方で、私たちケアラーワークスにご連絡いただけると嬉しいです。
きっと新たな出会いがあったり、これからしたいことが、またさらに見つかったりする可能性が広がっていると思います。連絡お待ちしています。
一般社団法人ケアラーワークスの「サポート」「居場所」を利用した方の声

「家のことを話してもいい場があるのを知って、利用したいと思った」
「聴いてもらえて、わかってもらえる嬉しさ」
「安心して話すことができた」
「最初は緊張したけど、自分と似た状況の人と出会えてよかった」
「他の人の話を聞けて参考になった」