サポート紹介&利用者の声

SUPPORT 2025.03.24

~わたしが“わたし”でいられるカフェ。~
わたカフェ(公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン)

悩みって尽きないので、生きている中で。自分って、全然変わってないって本人たちは言うんですけど、考え方も変わってきたよねっていうところを伝えてみると、「あぁそうだった」みたいなところで、否定せずに認めてもらえたっていう体験をすることで、自信を持てるようになったってことが大きいのかなって感じます

本当に自然でいられる場所

ひとりで抱え込まないで、誰かと一緒に一歩生きていくみたいなところを、ここで一緒に学んでいけたらなって思ってます

国際NGOプラン・インターナショナルが運営する女の子の居場所カフェ わたカフェ ソーシャルワーカー めぐさん

わたカフェって?

女の子が安心して、日中過ごせる居場所となっています。わたカフェは国際NGOプラン・インターナショナルが運営しており、このプラン・インターナショナルが、女の子支援に力を入れているんですが、特にですね、世界の中でも男の子と女の子って比較したときに女の子だけが学校に行かせてもらえないとか、そういった課題がある中で平等にするために女の子中心に活動しています。


東日本大震災を契機にですね、国内の女の子にも支援をしようというところで始まりました。最初ですね、どういった支援をするかって悩んでいたんですけど、この青年期ですね、ちょうど15歳から24歳の女の子の居場所づくりをしようと、2020年から、このわたカフェをスタートしました。

わたしが”わたし”らしく過ごせる居場所ということで「わた」。「綿」のように、ふわふわとゆるやかに過ごせる場所っていうところをコンセプトに、この名前をつけました。

このわたカフェの室内の雰囲気といいますか、コンセプトとして、プラン・インターナショナルでボランティア活動をしているユースメンバーYAPというチームがいて、ちょうど、わたカフェを利用する女の子たちと同世代の子たちがですね、意見を出し合ってくださって、こういった木目調の柔らかい雰囲気の、本当にカフェというか、過ごしやすい居場所を作ろうということで、いろいろ意見を反映して作りました。

以前のわたカフェで、ちょっと横になるスペースがなかったんですけど、利用してくる女の子の中で、ちょっと家では安心して眠れないっていうところで、わたカフェに来て横になるっていうとこで、ソファーとか椅子で、ちょっと寄りかかって寝てる子もいたので、もう少し寝れるスペースも作ろうというところで、その(和室の)スペースを作りました。すごい明るくなったっていうところで、過ごしやすいっていう声があります。あとは相談室が1ヵ所から、2ヵ所に増えたことによって、特に夕方、混み合った時間帯に2人対応できるっていうところで皆さん好評ですね。

どんな過ごし方があるの?

わたカフェでは、女の子が本当に自然に利用できる形で、本当にカフェに来た形でひとりで過ごして勉強したりだったりとか、漫画を読んだりとか、本を読んだり、スマホをいじったりとか、パソコンをいじることもできるんですけど、フリーwi-fiもあるので過ごしやすい場所となってます。

その他ですね、軽食やおやつとか飲み物も無料で提供しているので、それも自由に召し上がることができます。

そして、特徴的なのが専門職ですね。ソーシャルワーカー・臨床心理士・助産師がいます。全員が女性のスタッフとなっています。そちらも無料で個別相談ができる場所となっています。わたカフェの使い方は、本当様々なんですけど、例えば、バイト前にここでご飯を食べて、少しちょっと休んで充電してから、そのバイトに行ったり、学校に行ったりっていう子もいますし、その他には専門職とお話したいなっていう目的で来る子たちや、本当にカフェのようにゆったり過ごして、それで帰る子たちも本当に様々います。

やはり、居場所に来る時にハードルを下げたいっていうのが、第1前提にあって、お金がかかってしまうと利用しづらさっていうのがあるので、無料で提供できるようにしています。

どんな相談ができるの?

わたカフェにはですね、専門職、ソーシャルワーカー・臨床心理士・助産師がいます。特にですね、相談の内容としては、生活の相談ってなるとソーシャルワーカー。私のような相談員がですね、お話を聞かせていただいてます。身体のこととか性についてっていうのは、助産師さんがお話を聞いてくれてます。あとは心のことですね。ちょっとしたモヤモヤだったりとか、自分が抱えている課題とか整理がつかないっていうことに関しては、臨床心理士がお話を聞いてます。

相談利用している女の子たちにアンケートを取っているんですけど、やはり、人に話して良かったっていうところを感想いただいています。相談の内容は、本当にもう普段ちょっとした悩みとかでも、話をすることによって、少し解消されることがあると思うので、結構わたカフェに来る子で、「わたし、そんなに相談って言うほど重い内容じゃないんですけど大丈夫ですか?」ってくる子がいるんですが、もうそれはちょっとした悩みとか、話したいなっていうことでも来てくれたら嬉しいです。

安心して過ごすための工夫

▼過ごし方カード
わたカフェに来た時に、今日はどんなふうに過ごしたいかっていうことで、「過ごし方カード」というのをお配りして、そこに記入をしてもらっています。
チェック欄がいくつかあって、今日はひとりで過ごしたいとか、スタッフとお話したいとか、個別で相談がある、あとですね、生活応援グッズをもらいたいっていうところをチェック入れたりとか、そういった自分が今日はどうしたいかっていうのと、サービスをどう利用したいかっていうところを、提示できるものをお配りしております。

▼生活応援グッズ
生活応援グッズを、わたカフェでは提供していて、日用品だったり、食品、化粧品とか、そういったものを無料で配布しています。
まず、わたカフェに来る理由として、やっぱり相談したいっていう子もいれば、いや、特に何も理由もないっていう子もいたり、やっぱり生活とか少し何か自分にメリットがあったら行きたいなっていう子も、色んな子がいるだろうなって思った中で、私だったらどんな場所だったらいいかなって思った時に、そういう生活とか支援してくれるところがあったらいいなって思って、こういった物品提供を始めました。

▼意見箱
わたカフェではセーフガーディングというポリシーを大事にしていて、通告先をいくつか設けています。例えば、スタッフと会話している中で、ちょっと疑問に思うとか、例えば言葉の中で傷ついたりっていう時に、自分がその嫌な思いをしたっていうことを、発信できる場所っていうのをいくつか設けていて、そのひとつとして、「意見箱」をお手洗いの個室に設置しています。他にも問い合わせフォームだったりとか、あと、わたカフェを運営する母体のプラン・インターナショナルの職員宛てにですね、メールを送ることができます。

▼つなげるサポート
わたカフェでは日中の居場所として、サービスを提供しているんですが、例えば、生活に困って今日住む場所もない、どうしようっていった時に、他の民間団体のシェルター機能がある団体や、行政機関のそういった支援サービスにつなげることをしたりとか、あとは本人の希望を伺いながら、どういった支援があるかっていうのと、どういったものが合うのかっていうのをですね、一緒に課題整理をするというそういった役割があります。

▼チャット相談
わたカフェは、対面での相談がメインというところで、居場所を提供しているんですけど、実際、わたカフェに来れない子たちもいるので、全国を対象にですね、チャット相談を運営してます。対面だとやはり、話ができないっていう子とか、テキスト上でだと会話が弾む子もいるので、チャットだったら相談できるっていう子もいるので、そちらに相談する子もいます。

女の子が抱える悩みって?

わたカフェに来る女の子たちを見ていて、共通するのが、やはり孤独と言いますか、自分だけ、周りに友達とか家族がいても、自分の気持ちを本当に理解してくれるっていう人が、周りにはいないという風に本人たちは受け止めていて、それを出す場所っていうところがないっていうところで、すごい生きづらさを抱えてる子たちがいるなと感じてます。

わたカフェは、誰もが利用できてっていうところで、自由に過ごせる居場所であって、自然でいられる場所。よく女の子たちが言うのが、外では結構頑張っている自分を見せているけど、ここでは、本当の自分を素で出せるって言ってくれているんですけど、家に帰ってきたような、休まる場所なのかなって思っています。

わたカフェが目指す居場所って?

本当にわたカフェ利用する子は、何度も足を運んでくれる子が多く来てくださっているんですが、毎回、相談する内容とか課題ていうのは異なってきたりするんですけど、でも、長い目で見て感じることが、振り返ってみると、それぞれ歩幅は違っても凄い成長が見られるので、そういったところを振り返って、本人もそれを気づきみたいなところで、感じてもらえる時が凄い嬉しい気持ちになりますね。


本当に悩みって尽きないので、生きている中で。ずっと悩んでたりとかして、自分って全然変わってないって本人たちは言うんですけど、でもその一回解決した内容とか、考え方も、変わってきたよねっていうところを伝えてみると、「あ、そうだった」みたいなところで、そういったところがありますね。やっぱり否定せずに認めてもらえたっていう体験をすることで、自信を持てるようになったってことが、大きいのかなって感じます。
女の子たちがそれぞれ感じていることとかを、うまくじゃなくていいんですけど、それをこう人に話せるようになる。ひとりで抱え込まないで誰かと一緒に生きていくみたいなところを、ここで一緒に学んでいけたらなって思ってます。

利用できるだけ、もう自分でめいっぱいわたカフェを使って、本当踏み台にしてもらってもいいと思ってるし、後は本当に、ちょっと食事とかできる、物貰えるなっていうところで目的に来てもらってもいいですし、本当にその使い方は様々なんで、ここをできる限り、最大限使ってくれたらいいなって思ってます。

動画を見ているあなたへ

わたカフェに、ぜひ来てほしいなって思うんですけど、相談をしなくても、本当に自分の過ごしやすいように過ごせる居場所となっているので、「ちょっと様子を見に来たよ」でもいいので、是非来ていただけたら嬉しいです。

わたカフェ(公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン)の「サポート」「居場所」を利用した方の声

・自分にとって、困ったときに駆け込めるような場所。
・心の支えで、大事な居場所。いつも温かく迎えてもらえることがとても嬉しい。
・ゆっくりできるし、ご飯も食べられるし、話もできる。
・人間関係がちょうど良い。支給品も、いつも助かっている。

わたカフェ(公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン)HP

https://www.watacafe.jp/